日本昔話 TZR後方排気

むか~し 昔、あるところに ヤ○ハTZR後方排気というバイクがあったとさ~。
発売当時は、レーサーレプリカとして完璧なルックスと機能を持ってたバイクじゃった~。
まあ、昔の話じゃったから販売台数なんて忘れたが、マニアックに売れてたんじゃ~。

ある小さな町の青年は 87’RZ250Rを転倒させ全焼というエライこっちゃな出来事から
たったの一週間でこのTZR後方排気というバイクを買ったんじゃ~。
バイト先の店長に頭を下げて、10万円前借りしてなぁ。アホじゃの~。
(店長(オーナー)としては、とにかくバイトに来て貰いたかったんで10万円なんて対した事じゃ
無いんじゃの~~。大人の話じゃ~。)

この後方排気というバイクは、それまでのRZから比べると86レビンとシルビアQ'Zの差ぐらい
じゃったかの~。早かったの~~。

でもの、このバイクは大問題があったんじゃ~。

ある時、友達のうちに一晩泊めて、朝方帰ろうと思ったが100回キックをしても
エンジンはかからんのじゃった~。
前の日に散々飛ばしてたんで、焼き付いたんか?って思ってとりあえずバイク屋を呼んで
引き上げたんじゃな。

それから何日かしてシリンダーを開けると    なんと!

パチンコ玉が2個 ポロッっとでてきたんじゃ~~~。
ピストンはパチンコ玉の形で見事に凹んでたわい。

これが、その頃、極小さなトコロで流行ってた後方排気つぶしの手口なんじゃ~。

あのバイクはよ~ チャンバーのサイレンサーからパチンコ玉を転がすと
シリンダーに入る構造になってるんじゃ~。恐ろしいバイクよの~。
ノーマルのチャンバーでこうなるんじゃから完全な欠陥車だと思うんじゃが、リコールには値せんの
じゃろうか・・・・・。

後方排気乗りは気をつケルンじゃな。